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ちがいが、バリアではなく、魅力になる社会づくり

  • 菊池信孝さん

    菊池信孝さん

    特定非営利活動法人インターナショクナル代表

    きくち・のぶたか/世の中には、さまざまな理由から食べられない食材があるために、自由に食事を楽しめない人がいることに気づく。大学2年時の学園祭で、原材料表示ポスターを作ったところ、その必要性を確信。以来、社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペに出場するなどを通して、NPO法人インターナショクナルを設立。代表を務め、多文化共生社会の実現を目指す。

    取材日
    2010年11月24日

    update: 11-04-27

 

NPOで働くということ

 

今の仕事のどのようなところに、やりがいを感じますか?


やはり楽しいということですかね。さまざまな国の人と食事をしながらヒアリングをしたり、普段からわいわい食べながら話すことが楽しい。あとは、喜んでくれる人がいるということですね。先日もインドネシア出身のイスラム教徒の人が、「ピクトグラムがあることで、食事の選択肢が広がる」と言ってくれました。

 

逆に、きついと感じることはありますか?

 

組織では、収支の管理、人の雇用などのマネジメントが必要です。私は組織の代表なので、すべてにおいて最終的にけりをつけなければなりません。企業とのやり取りでは、さまざまな思惑のなかで、交渉や契約をすすめなければならない。制作するものの質や納期にも、最終的に責任を持つのは自分。面白いですが、きついと感じることもあります。

 

今後の目標を教えてください。

 

食材ピクトグラムを普及させて、それが正確に使われているかをチェックできるような体制を整えていきたいです。

 

ホテルで試用される食材ピクトグラム

また、多文化の魅力をポジティブなロジックで伝えていきたいとも考えています。今までは、多文化共生社会がなぜ必要かということになると、日本は少子高齢化が進んでいくため、外国人もマーケットや労働力として、取り込んでいかなければならない、という考え方が持ち出されてきました。それ自体間違ってはいないと思うのですが、ネガティブな課題を解決するにとどまっています。

私は、それだけではなく、多文化共生を実現させた社会を、ポジティブに表現したいですね。

 

やりたいことを見つけるために

 

若者に向けてのメッセージをお願いします。

 

「こういうのがやりたい」という人に対しては、私は「やってみたらいいんじゃない?」と言いたいです。ただ、「こういうのがやりたい」ではなくて、「社会起業家になりたい」という人は、少し心配です。

 

世の中に役立たない仕事はありません。単に社会の役に立ちたいから社会起業家になるのではなく、やりたいことが社会起業家になることでしか実現できないから、起業するのだと思います。

やりたいことというのは、考えて見つかるのではなくて、やってみるうちに見つかるんですよね。やらずに考えるよりは、やってみてから考えた方がいいと思います。

 

また、旅行はしておいた方がいいですよ。お金がないのなら、借りてでも、若いうちに海外に出ておくべき。列車や車で行けないような田舎に行って、先住民の人びとと交流したりとか、若いうちでないとできない旅もありますしね。

自転車旅行も良いですね。自分の力だけで遠くまで行けるし、車ほど速くもないから、いろいろなものが見えて、いろいろな人と出会う機会も増える。

 

世の中には、グーグルで検索しても分からないこと、すぐには答えがでないことがたくさんあります。さまざまなNPOや取り組みがあっても、答えは、実は、まだないことの方が多い。一人ひとりが行動しなければならない、ということを意識していてほしいと思います。

 

ボランティアサークルを立ち上げた仲... »