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ちがいが、バリアではなく、魅力になる社会づくり

  • 菊池信孝さん

    菊池信孝さん

    特定非営利活動法人インターナショクナル代表

    きくち・のぶたか/世の中には、さまざまな理由から食べられない食材があるために、自由に食事を楽しめない人がいることに気づく。大学2年時の学園祭で、原材料表示ポスターを作ったところ、その必要性を確信。以来、社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペに出場するなどを通して、NPO法人インターナショクナルを設立。代表を務め、多文化共生社会の実現を目指す。

    取材日
    2010年11月24日

    update: 11-04-27

 

食をテーマにした多文化共生

 

インターナショクナルでは、どのような活動をしているのですか?

インターナショクナルでは、宗教・信条・体質などの理由によって、「食べてはいけないもの」や「食べられないもの」がある人でも、安心して楽しく、豊かな食生活を送れる社会を作ることを目指しています。

 

プロジェクトは大きく分けて、「つくる」「ひろげる」「まなぶ」の3つの活動があります。

「つくる」では、料理や食品に使われている原材料を、「絵文字」として視覚化して表す、食材ピクトグラムを作っています。

「ひろげる」では、企業などと協力して、飲食店やホテル、食品パッケージなどに食材ピクトグラムを導入しています。

「まなぶ」では、学校での授業やワークショップなどを通じて、世界各国からあつめた食品パッケージなどを利用しながら、異文化や多文化共生についてまなべるプログラムを実施しています。

小学校でのワークショップの様子

 

他にも、組織の代表としての渉外、資金調達、ワークショップやイベントの企画・運営などを行っています。

 

【大学時代、食の問題に気づく】

 

食について、初めて問題意識をもったのはいつですか?

高校卒業後、国税庁に就職したものの高卒という壁にぶつかり、外国語大学に通いはじめました。大学1年の時、私は海外に興味があって、国際協力機構(JICA)のボランティアをしていました。

 

ある日、ボランティアで出会ったサウジアラビア人と日本食を食べに出かけました。しかし、日本食には、宗教上の理由で、彼が食べられない原材料が含まれているものが、数多くあったのです。結局、安心して食べられたのは、ファーストフード店のフィッシュバーガー。日本食を食べに行ったのに、フィッシュバーガー…。残念でしたね。

この時初めて、食の問題に出会ったわけです。

 

大学時代にはどのような活動をしていましたか?

外大の学生食堂では、留学生はあまり食事ができていませんでした。学食のメニューでは、彼らの食べられない食材が含まれているかどうか分からなかったのです。外で遊ぼうとしても、たいていご飯を食べることになるので、なかなか日本の友人と遊ぶこともできません。「何かできないだろうか?」と考えはじめました。

 

そこで、2年の学園祭の時に、インターナショクナルを立ち上げました。学園祭では、各国の料理を出す店が80店舗も出店していました。その各店舗に、日本語と英語で、料理の原材料を示すポスターを貼りました。すると、留学生が喜んだのはもちろん、日本人学生からも、「これって必要だよね」という反応をもらえました。

 

ボランティアサークルを立ち上げた仲... »