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ボランティアサークルを立ち上げた仲間と共に「み・らいず」を設立

  • 河内崇典さん

    河内崇典さん

    特定非営利活動法人み・らいず 代表

    かわうち・たかのり/大学在学中に、予期せず関わることとなった重度障がいの方の入浴介助を通して、障がいをもつ人の生活環境や、ボランティアの活動を知る。3回生の時、出会ったボランティア仲間とサークルを立ち上げる。大学卒業後、1年間企業での営業を担当。退職後、サークルの仲間と2001年に特定非営利活動法人み・らいずを設立。現在も代表を務める。

    取材日
    2008年1月30日

    update: 08-03-24

ライフワークとしてのみ・らいず

はじめに、河内さんの具体的なお仕事内容について教えてください。

組織の代表として組織経営全般です。組織全体を見ながら物事を決めています。具体的には、事業の決裁をしたり、対外的な交渉を行ったり、職員の様子を把握したりです。あと、毎朝一番に事務所へ行き、事務所の掃除もしていますね。また、堺に新しい事業所を作ろうとしているので、そのプロジェクトチームにも入っています。

 

職員とはコミュニケーションを大切にしていて、よく一緒に晩御飯を食べに行ったりもします。み・らいずは私にとってのライフワークですね。

 

自分たちで「なんとかしよう」と立ち上げたボランティアサークル

河内さんが初めてボランティア活動に関わったのはいつごろでしょうか?

大学時代にサークルの仲間たちと

大学1回生の頃、重度障がいの方の入浴介助を行ったのがすべてのはじまりです。ただこれは「ボランティア」と思って行ったのではなく、「良いアルバイトがあるから…」と友達に誘われて行ったので、最初はとまどいました。でも、障がいをもつ人との出会いや、作業所で活動する他のボランティアとの出会いが重なり、3回生の頃には、出会った10人ぐらいの仲間と障がいをもつ人たちと外出するボランティアサークルを立ちあげることになりました。その頃はサークルの仲間たちと毎日のように飲んで、あの人をどうしてあげたらいか、もうちょっと外へ連れて行こう、じゃあルールをつくろう、使える制度はないかな、まず探してみよう、と福祉について毎晩熱く語っていました。

 

当時は、今ほど福祉の制度も充実しておらず、障がいへの偏見もあり、車椅子を押す人の姿を街で見かけることもとても少なかったんです。サークル活動をとおして障がいをもつ人やそのお母さんから直接話を聞くこともたくさんありました。そうして、困っている人がここにいるのに、何かおかしいのではないか、おかしいなら自分たちでなんとかしようとの思いがどんどん出てきました。

 

障がいを持つ人の生活を支えていくため仕事にする

学生時代のそのような体験から、仕事にしようと考え始めたのですか?

はいそうです。障がいをもつ人の生活を支えていくためには、ボランティア活動ではなく、仕事として成り立つ活動にしなくてはいけないと思いました。仲間と一緒にやってきたこの活動を「絶対に仕事にできる」という自信もありました。学生サークルの活動といっても、ルールをつくり、イベントを企画し、支援者を増やすために広報し、利用者のニーズを聞いてコーディネートし、定期的な会議を持つ、といったことを自然と行っていました。今ふりかえると、組織のマネジメントをやっていたわけです。

 

そうして、活動をしていく中で、いろいろと調べていく内に、NPOという組織形態があるのを知りました。NPOは、自分たちの目的や活動内容と合致する形態であることがわかり、法人の設立を決めました。それが大学4回生の時です。

 

ただ、これまでやってきた活動を仕事にすることについて、自信はもちろんありましたが、根拠がなく、このままでは親からも認められず、世間でも通じないだろう、ともなんとなく感じていました。そこで、まずは根拠をつくろうと、大学卒業後は、一旦企業に就職しました。仲間を巻き込んで仕事にしようと思っている自分が、他の場所で1番になれないなら、自分の考えていることは絶対に成功しないだろう、という熱い覚悟もありました。

 

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