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竹久輝顕さん(NPOスタッフ7年目:取材当時)
財団法人京都市ユースサービス協会
京都市南青少年活動センターたけひさ・てるあき/高校時代、阪神・淡路大震災をきっかけに、社会に関わる何かがしたいという思いを抱く。大学に入り、ボランティアやインターンの経験を通じて、人の成長に関わる仕事をしようと決意。教育系の企業での1年間の経験を経て転職。現在、京都市南青少年活動センターに勤務し、若者の成長の支援や課題を持った若者のサポートを様々な事業を通して行っている。
- 取材日
- 2009年3月12日
update: 09-06-11
人の成長に関わるやりがい、そして答えのない難しさ
では、実際に今の仕事をしていて感じるやりがいはどのようなものですか。

利用者とのふれあい
いろんな人の成長の場に立ち会えること、それが1番のやりがいですし、そういう場をつくることにすごく関心があります。
自分の思いを上手く表現できなかった人が、活動を通して表現できるようになったり、やりたい思いをカタチにしていったり、いろんな成長を見てきました。人の成長の場に立ち会うことが、自分の成長のきっかけになったりもします。成長は自分の中から起こるが、それに関わる第三者がいたりします。そうやってともに成長していく、そういう場をつくっていきたいと思っています。
他にも、自分が誰かと誰かをつなげるだけでなく、人が自然につながれるような場や空間をつくることも、おもしろいと感じてやっています。人と人とを誰かにつなげてもらうよりも、自然につながっていく方が、気づきや得られるものが多いのではないかと思います。
人の成長に立ち会えることで、どのような成長がありましたか。
自分の偏見や思いこみに気づくことですね。自分がよかれと思ってやっていることでも、相手にとってはそうでなかったり、何でこうなの?って思ったり。
それに気づいた上で人と関わるのと、気づかないで人と関わるのとでは全然違うと思います。自分自身をよく分かっておくことで、人と関わりやすくなるので、自分を知るきっかけをくれる人たちはすごく大きな存在です。
逆に働いていて難しいと感じることや大変だったことは何ですか。
難しいことは、人と関わる仕事なので、答えがないことですね。同じことをしても人によって反応は違ってきます。常に試行錯誤しながら仕事をしていくことは、大変なことです。
また、いろんな思いを抱えている人たちと関わるので、時にしんどくなってしまうこともあります。そういうしんどさを話せる人が職場にいることはとても大切ですね。話せる人がいないと、自分一人でしんどくなっていくので。