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学生時代の気づきや企業での経験を活かし、若者の成長をサポート

  • 竹久輝顕さん

    竹久輝顕さん(NPOスタッフ7年目:取材当時)

    財団法人京都市ユースサービス協会
    京都市南青少年活動センター

    たけひさ・てるあき/高校時代、阪神・淡路大震災をきっかけに、社会に関わる何かがしたいという思いを抱く。大学に入り、ボランティアやインターンの経験を通じて、人の成長に関わる仕事をしようと決意。教育系の企業での1年間の経験を経て転職。現在、京都市南青少年活動センターに勤務し、若者の成長の支援や課題を持った若者のサポートを様々な事業を通して行っている。

    取材日
    2009年3月12日

    update: 09-06-11

企業での親との関わりが今の仕事に活きる

企業ではどのような仕事をされていたのですか。

教育系の企業で1年間営業を担当していました。営業なので、顧客を獲得することがメインの仕事なのですが、そのアプローチの仕方は新人でもある程度個人の裁量に任せられていたのです。例えば、多くの人は「勉強ができるようになること」「志望校に受かること」を強く勧めていたと思いますが、僕は「目標設定して、それに向かってチャレンジしていくプロセス」を売りにしていました。そして、親とも必ず面談をしてしっかりと話をして進めていくこともでき、自分なりのアプローチで仕事ができることにやりがいを感じていました。

 

学生時代は主に子どもと関わる活動をしていたので、親と関わることがあまり多くはなかったのですが、この仕事は親と関わることが多い仕事でした。子どもよりも親の方が熱心な親がいたり、子どものやりたいという気持ちは親の期待の影響があったり、逆に子どものやりたい思いをサポートする親の姿があったり、いろんな親の姿を見ることができましたし、その経験は今の仕事にも活かされているのではないかと思います。

 

どう活かされていると思われますか。

中高生年代の若者と話している時に塾や親の話題になったりします。その時に、状況を理解しやすくなっているように思いますね。利用者が「親がこう言ってる」と言っていても、内容によっては以前なら理解できなかったと思うんです。それが言われたことを状況も含めて理解できるようになったようには思います。もちろんそれぞれに違いはあるし、思い込みで関わらないように気をつけています。

 

今の仕事は、そういった親との関係や塾など青少年を取り巻く環境を知っておくことで、逆にこちらの想像や思い込みのない関わりができるので、その部分に関しては企業での経験が活かされています。

 

他に今の仕事で活かされている企業での経験はありますか。

社会人としての基礎を築けたことです。働く厳しさも知ることができましたしね。ダイレクトに結果で評価される仕事でしたから、そういう点では明確に厳しさを提示されている、分かりやすい仕事でした。

 

では、企業での仕事とNPOでの仕事には、どのような違いがありましたか。

働いていた企業はとてもミッションを大切にしていました。そういう点ではNPOと共通していたし、他にもいいなと思う部分はたくさんありました。

 

ただ、一番気にしていたお金の感覚という点では、すごく企業的な部分を見てきたように思います。企業なので、やはりお金や利益を上げることが最重要視されます。それはミッションを達成するためには必要なことですし、悪いことではありません。しかし、ミッションよりもまず先にお金がくることに違和感はありましたね。

 

では、どのような経緯で今の仕事に就いたのですか。

企業で働いていた間も忙しい合間をぬって学生時代のボランティア活動は続けていて、大学時代の3年間をあわせると4年近くつながりを持っていました。さらに、ボランティア活動で関わる人など、いろんな人にいずれはNPOに戻ってきたいと機会があれば話していました。

 

そして、ちょうど企業での1年目が終わる頃に、「職員の募集があるから、受けてみないか」と声をかけてもらったのです。この時に声をかけてくれたのが、ボランティア活動をしていた時の担当職員でした。僕の性格や関わりを分かっている上で声をかけてくれたということは、今までやってきたことが少しは認めてもらえたようにも感じられ、そこで働きたい、という思いも強まったのです。

 

また、人の成長に関わることをいつか仕事にしたいと強く思っていたので、受けようと決心しました。そして、職員試験を経て、今の仕事に就くことになったのです。

 

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