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学生時代の気づきや企業での経験を活かし、若者の成長をサポート

  • 竹久輝顕さん

    竹久輝顕さん(NPOスタッフ7年目:取材当時)

    財団法人京都市ユースサービス協会
    京都市南青少年活動センター

    たけひさ・てるあき/高校時代、阪神・淡路大震災をきっかけに、社会に関わる何かがしたいという思いを抱く。大学に入り、ボランティアやインターンの経験を通じて、人の成長に関わる仕事をしようと決意。教育系の企業での1年間の経験を経て転職。現在、京都市南青少年活動センターに勤務し、若者の成長の支援や課題を持った若者のサポートを様々な事業を通して行っている。

    取材日
    2009年3月12日

    update: 09-06-11

震災で芽生えた思いと大学時代に培った経験から決意

竹久さんが今の仕事に興味を持つまでのいきさつを教えてください。

社会に関わる何かがしたいと思うようになったきっかけは、阪神・淡路大震災(1995年1月)ですね。当時神戸に住んでいて僕も被災者の一人だったのですが、震災から数週間たった時、避難所で物資の配布のボランティア活動をしている中学3年生の姿を追っているドキュメンタリー番組をたまたま見たのです。その中学生も僕と同じ被災者でした。僕は高校1年生で、1つ年下の中学生が活動している姿を見て、「何で自分は何もしないのだろう」という思いを持ったのが最初です。でも、すぐに活動を始めるには思い切りが必要で、そこまでの力や想いは当時はまだなく、高校時代は何もせずに過ごしました。

 

それでは、大学時代に今の仕事への興味が深まったのですか。

ボランティア仲間と

そうですね、青少年に限らず、人と関わることに興味を持つようになったのは大学時代です。1回生の時にCOP3[※注1](1997年12月)が京都で行われて、すごく話題になっており、大学では環境経済学の授業を受けていたこともあり、環境問題に関心を持つようになりました。ただ、講義では環境政策や経済的な視点での内容で、環境教育の重要性は挙げられつつも、そこでは実際の状況が見えてこなくて、現場の活動に興味を持つようになったのです。その時、環境教育や野外教育のボランティア活動をしていた友達のつながりもあり、2回生からそのボランティア活動を始めました。

 

子どもとふれあう様子

ボランティア活動の内容は、子どもたちとキャンプやハイキング、農業体験、博物館に行くなど定例の野外活動プログラムの企画・運営をしていました。山や海などの自然の中に行って、実際に体験して、その体験を振り返ることをベースに行っていたのですが、子どもたちが自然のことを考えたり、自分の生活を振り返ったり、他者との関係性に気づいたり、そういう子どもたちの成長をたくさん見てきました。

 

そんな中で、『成長は人から与えられて起こるものではなく、体験を通して自分の中から起こるものだ』という実感を持つようになったのです。それと同時に、人の成長に関わる仕事をしたいと思うようになりました。それは、4回生の時、企業への就職内定が決まった直後のことでした。

 

では、企業での就職を決意されたことには、どのような思いがあったのでしょうか?

大学時代にはボランティア活動だけでなく、インターンもしていました。3回生の時ですね。ボランティア活動をしていて、活動のプログラムを企画・運営する部分は多くを担わせてもらっていたのですが、その裏で特に事務局でどのような働きがされているのかが見えなかった。その見えない部分を確かめたいと思ったのがきっかけで、インターンを始めました。

 

インターンを通じて、ボランティア活動とはまた違う一面を見ることができました。例えば、お金をどうやって得て、何のために使い、どう活かすのか、という流れですね。当たり前ですが、事業を運営するにもお金が必要で、そのお金の使い方はどの団体であっても、しっかり計画立てて、有効に活用していかなくてはならないと感じました。ただ、企業でのお金の価値観とNPOでのお金の価値観が違っているのではないかという思いも持ちました。そして、企業で働いていろいろな価値観に触れてからNPOに戻ってきても遅くないのではないか、そういう思いから企業で働くことを選びました。

 

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