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情熱をもって挑戦し続けることで、目指していることに近づく

  • 栗田佳典さん

    栗田佳典さん

    特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス

    くりた・よしのり/生まれつきの心臓病で、13歳の時に手術。この経験から、「いのち」の大切さと 「支えられることのありがたみ」を知る。大学在学中に世界の貧困問題、特に子ども兵の問題に強い関心を持ち、3回生時に、テラ・ルネッサンスへインターンシップ生として参加。主にウガンダでの元子ども兵社会復帰支援事業の国内担当として、ウガンダ出張を重ねながら、支援者への報告書作成、映像編集を担当。 1年半のインターンシップを経て、2009年4月より現職。

    取材日
    2012年11月29日

    update: 13-03-29

目指している社会の実現に向けて、次の世代へ“中継ぎ”すること

NPO・NGOのセクターに入って良かったと思うことはありますか?

いろいろあります。普通の企業では経験できないことが経験できる点はよい点だと思います。例えば、色んな思いを抱いて寄付をしてくださる方に出会えたり、講演会で僕の話を真剣に聴いてもらえる小・中学生に出会えたり、国際分野で活動している団体の代表の方と出会えたりなど、入って間もない立場のスタッフでも、色んな人と出会えて幅広い人脈が作れる機会がたくさんあると思います。あとは、事業やイベントなど新聞に取り上げてもらう機会も多いのですが、新聞に載ることも企業の一社員だとあまりないことだと思うんですね。

その他、NPOがいいなと思っていることは、NPOは団体を越えての横のつながりが強く、いわゆる「企業秘密」というものがあまりないことですね。お互い困った時には「これ、どうやってる?」という話を持ち寄り、その先にある「平和な社会の実現」に向けて、お互いに協力して教え合えっています。そんな環境はNPOやNGOの特有だと思いますし、個人的にはすごく好きです。

 

では、NPO・NGOのセクターでの課題と感じることはありますか?

NPO全体というよりは、国際分野のことになりますが、国際分野の活動団体は9割が東京に事務所があり、ほとんどの情報が東京に集まっています。僕ら京都のNGOはたまに「地方のNGOさんは…」といわれることもあります(笑)。「国際協力は東京じゃないとできない」という意識を持っている方も多いのですが、テラ・ルネッサンスは地方でできる国際協力の活動をやってきているので、東京だけでなく、地方でもできるんだよ、ということを証明していきたいと思っています。「国際協力=東京」というイメージがあることが課題ですね。そんなイメージを払拭していきたいです。

 

 

そんな栗田さんの個人としての目標を教えてください。

僕自身の今の立場は“中継ぎ”だと思っています。国際協力の分野では、僕らの先輩たち(現在30歳代〜60歳代)がトライ&エラーを繰り返して、組織の土台をつくってくれました。僕たちは、さらによりよくして次の世代につないでいく必要があると思っているので、そういった意味で、僕は“中継ぎ”ということです。今の活動を継続して、発展させて、また継続させる、というイメージです。これまで積み重ねてきた国際協力活動のスキルやノウハウ、また人とのつながりなど、質を落とさずに発展していけるようにしたいですね。

 

それでは、最後にNPO・NGOで働きたいと考えている若者に向けてメッセージをお願いします。

「情熱」が大事だなと思いますね。「この業界の求人情報には、よく社会人経験◯年以上と書かれていて、周りでも諦める人が多いです」と学生から話を聞くのですが、「社会人経験◯年以上という表記は、本気度を試しているんだよ」とその学生に話したことがあります。社会人経験2年以上であれば、例えばビジネスマナーなどが求められているということなので、それを学生のうちに身につけておけば、その求人に挑戦することはできると思います。

本気でやっていきたいと思うことに対しては、「情熱」があれば自分自身で挑戦していけると思うんですね。不思議なことに、自分から「こんな風になりたい」、「こんなことをやりたい」という思いを発信したり動いたりすることで、自然と情報が集まってきます。「具体的にこれをしたい!」ということが決まっていれば、よりいいと思いますが、まだ決まっていない人も動いている中で何かしら見えてくると思うので、まずは踏みとどまらずに動くことが大事だと思います。

あとは“やる”ということを決めることですね。要は決断するということですが、“やる”と決めたらあとは動くのみ。必要な情報やスキルを集めて実現に向けて動いていくことが大事だと思います。つまりはいかに「情熱」をもって動けるかどうか、だけだと思います。

 

(*1)子ども兵

正規、非正規を問わず、あらゆる軍隊に所属する18歳未満の子どものこと。

子ども兵には戦闘に直接関わるもの以外の兵士(非戦闘員)も含まれます。そこには、少年だけでなく、少女も含まれています。また、子ども兵はアジア、アフリカ、中東、中南米などの紛争地域で現在も確認されており、世界で少なくとも25万人以上いると言われています。

参考URL:http://www.terra-r.jp/contents/index.php?itemid=44&catid=21

(NPO法人テラ・ルネッサンスHPより)

 

 

(*2)大学コンソーシアム京都:http://www.consortium.or.jp/

大学、地域社会及び産業界との協力による大学教育改善のための調査研究、情報発信交流、社会人教育に関する企画調整事業等を行い、これらを通じて大学と地域社会及び産業界の連携を強めるとともに大学相互の結びつきを深め、教育研究のさらなる向上とその成果の地域社会・産業界への還元を図ります。

 

自分自身をふり返って自分の強みに気... »