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情熱をもって挑戦し続けることで、目指していることに近づく

  • 栗田佳典さん

    栗田佳典さん

    特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス

    くりた・よしのり/生まれつきの心臓病で、13歳の時に手術。この経験から、「いのち」の大切さと 「支えられることのありがたみ」を知る。大学在学中に世界の貧困問題、特に子ども兵の問題に強い関心を持ち、3回生時に、テラ・ルネッサンスへインターンシップ生として参加。主にウガンダでの元子ども兵社会復帰支援事業の国内担当として、ウガンダ出張を重ねながら、支援者への報告書作成、映像編集を担当。 1年半のインターンシップを経て、2009年4月より現職。

    取材日
    2012年11月29日

    update: 13-03-29

 

手術の体験が今の仕事の原体験

続いては現在のお仕事に関心を持たれたきっかけについてお伺いします。

もともと国際問題に関心があったのですか?

心臓病手術のための入院の際の様子

小さい頃から関心があったわけではないですが、現在の仕事につながる大きなきっかけはありました。それは13歳の時の心臓病の手術です。入院中に色んな人と出会ったことが現在の仕事に繋がっているのですが、その中でも隣のベットのペースメーカーをつけた男の子との出会いが特に印象に残っています。彼は野球が大好きで、将来の夢は「プロ野球選手になること」でした。しかし、彼はペースメーカーをつけているから運動はできないんです。でも、彼はプロ野球選手の夢を強く願っていました。僕はそのとき「ハッ」としたんです。というのは、僕の病気は、彼とは違って、運動が可能な心臓病だったからです。だから小さい時からずっと野球をしていました。その彼の夢を聴き、入院前に野球の練習で「しんどいなぁ、辞めたいなぁ」とちょっとでも思っていた自分が恥ずかしくなりました。「野球ができるのはあたり前じゃないんだ」と、その時感じました。また彼との出会い以外にも、入院中はたくさんの人に励まされ手術を乗り越えることができました。そんな出会いの中で僕は、「あたり前にあることが、あたり前じゃない」と気づき、手術後の日記には『これからは、誰かを支える仕事に就きたい』と書きました。この体験が今の活動の原体験みたいなものですね。

 

では、「国際」に関してはいつから関心を持たれたのですか?

高校3年生の進路を決めるときが大きな転機だったと思います。誰かを支える仕事といえば「福祉」の分野だと思っていたので、福祉に関心がありましたが、その他にも、当時、世界史の授業が好きだったので世界情勢にも関心がありました。そんな僕に高校の先生から「国際福祉コース」がある大学の紹介を受け、「ビビッ」ときましたね。それは是が非でも、という思いで受験し、無事にその大学に進学することができました。

大学進学後も、福祉の授業で発展途上国のことを学ぶ機会があり、徐々に国際分野にひかれていき、それで徐々に僕の中で「国際」というキーワードも出てきたのだと思います。

 

現在の職場の「テラ・ルネッサンス」にはどのような経緯で出会ったのですか?

大学3回生のときに、ある新聞記事と出会いました。それは、1986年にウガンダで内戦が始まったことや子ども兵のことについて書かれていたのですが、1986年とは僕が生まれた年と同じ年でした。紛争というのは「過去のもの」だと思っていたのに、今まさにこの一瞬にも行われている「現在のもの」であることに衝撃を受け、それを知らなかった自分に悔しさを感じました。

その衝撃がその後も残っていて、「子ども兵のことをもっと知りたい」と思っていた時、たまたま大学コンソーシアム京都(*2)のプログラムでテラ・ルネッサンスのインターンの募集を見つけました。「あっ!」と思いましたね。衝撃を受けたその新聞記事は、テラ・ルネッサンスの記事だったんですから。ここでならいろいろと学ぶことができると思い、すぐさま、インターンに応募しました。それが大学3回生の夏でした。

 

自分自身をふり返って自分の強みに気... »